私が最初に持ったレンズであり、大好きなSIGMA30mmF1.4DCDNコンテンポラリー。使い出してからもう1年以上経ちますので、改めてこのレンズのレビューを書いてみようと思います。
このレンズを含めたSIGMAのコンテンポラリー3兄弟の事については、別の記事にも書いていますが・・・
-
-
SIGMA 単焦点コンテンポラリー三兄弟はとても美しく撮れるシンデレラレンズ
シンデレラレンズって、聞いた事ありますか? 一般的には「明るい単焦点レンズ」のことを指し、ボケがきれいに出ることから「初心者でも写真が上手くなった気持ちになれる」魔法のレンズ。 私が夫か ...
続きを見る
↑こちらの記事は画角の差など、基本的な事を載せていますので、ここではもっと詳細な使い勝手を紹介しようと思います。記事内で使っている写真は、全てSIGMA30mm F1.4 DC DNでのものです。
目次
基本スペック
画角 | 30mm(35mm換算で45mm) |
最大絞り | F1.4 |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 30cm |
フィルターサイズ | φ52㎜ |
質量 | 265g |
手ぶれ補正 | なし |
※フード付き
ということで、35mm換算で45mmになる、とても使いやすい標準域単焦点レンズです。重量も軽くて、APS-C機で使用するにはピッタリ。
手振れ補正は付いていないんですが、ハンドストラップを使うと、かなり軽減できますよ。 2019年2月22日、sony αの6000台シリーズに、新しくα6400が発売されました。 αシリーズの中では現在最上位機である、α9から譲り受けた「瞳AF」と「リアルタイムトラッキング」が本当にす ... 続きを見る
α6000/α6100/α6400で手ブレ防止するには?ハンドストラップと撮影方法
実際、下記をご覧頂ければ分りますが、1/13秒という、手持ちとしてはかなりのスローシャッターでもハンドストラップのお陰で、撮影できています。
1年、使っての使用感
ボケ感はとてもきれい
絞り値はF1.4からでとても明るいレンズなんですが、実際のところ、星景でもなければF1.4を使うことって、ないです。(それやると、フツーにボケボケすぎます)

F2.0 SS1/40 ISO100
なので大体、F2.0以上で撮っていますが、それでもこのレンズはボケがきれい。

F2.0 SS1/60 ISO800
人物スナップに使っても、背景はとてもきれいにボケてくれます。
同じシリーズの56mmレンズの方を使うともっと華やかに背景がボケますが、「場所が分る程度にボカしたい」っていう時は、この30mmの方がジャスト。ピントも56mmレンズより合わせやすいので、スナップ撮りに便利です。
シャープさ(解像度)最高!
解像度のよさは、SIGMAのレンズの一番の魅力かも。
他にSONYのGマスター、タムロンのズームレンズも使った事がありますが、それらはもっとふんわりしていて・・・SIGMAが一番、ピントが合った時の解像度はシャープだと思います。

F2.5 SS1/500 ISO6400
かなりボカしめで撮っても、合っているところはピシッ!と合う。
この「動物のヒゲの1本、人間ならマツゲの1本まで、ピシッと合う」のがSIGMAのレンズの魅力。美しくボケていても締まるところは締まった、メリハリのある写真が撮れます。
この解像度が、お高いArtシリーズだけでなく、リーズナブルなコンテンポラリーシリーズでも保たれているのが、素晴らしいです。

だからこそ、合った時の「よっしゃっ!!」感はすごいです(笑)
・・・多少の自己満足ですが、クセになる(笑)
夜景、夕景

F4.0 SS1/60 ISO3200
手持ちでもこれだけキレイに夜景が撮れます。

F9.0 SS1/13 ISO800
こちらも三脚禁止の場所で撮ったので手持ちなんですが、全体にボカしたくはなかったので、絞りとシャッタースピードとISOでせめぎあい・・・(笑)
コンテンポラリーシリーズのちょっとした欠点なんですが、風景を撮った場合、この30mmと、特に56mmレンズは、最小絞り値F16にしても「パンフォーカスになりきらない」部分はあります。広角の16mmレンズだとほぼ大丈夫なんですけどね~。
この時はF16まで絞ると暗くなりすぎるので、F9.0でガマン。
結果、ただでさえパンフォーカスになりきらないレンズなので、解像度はちょっと甘めに。

F11 SS1/60 ISO800
こちらは夕景。微妙な光加減の時間帯も、きれいに撮れます。
小物は寄り切れない・・・最短撮影距離は30cm
SIGMA30mmF1.4DCDNは、最短撮影距離30cmです。56mmレンズの50cmに比べればマシだし、30cmは、他のレンズと比べてもまぁまぁ、寄れる方の単焦点だとは思うんですが、それでも小物を撮影するには寄りきれない感があります。
なので、私は小物撮影の場合は、大抵、マクロフィルターを付けています。
で、実際、撮ったのがこちら

F7.1 SS1/125 ISO3200
これはもう、指先に乗るくらいのプチ・ペンダントヘッド。マクロフィルターを使わずには撮れません。

F1.4 SS1/640 ISO100
こちらは「マクロ感」を出すべく、絞りを開放しきっての撮影。マクロフィルターを使うとピント合わせが難しくはなりますが、合えばさすがのSIGMAです。
樽型収差はモンダイあり
このコンテンポラリー三兄弟、お世辞にも樽型収差は問題ないとは言えません・・・

F3.5 SS1/60 ISO3200
こちらは撮って出しで。水平も合っていませんが、見事な樽型歪みですね(笑)
修正後。
PCのスペックの関係でLightroomのバージョンをアップ出来ないのもあるんですが、この樽型歪みの修正は、いつもちょっと手間が掛かります。
構造物を撮るのが専門の方には、おすすめしづらいレンズかも・・・
それでも、これからもきっと使い続けるレンズ
そんな訳で、何も分かっていなかった最初は「わ~、ボケきれい!明るい、クッキリ」と楽しく撮っていたSIGMA30mmF1.4 DC DN。
訳が分かってくると、絞ってもパンフォーカスになりきらないとか、樽型歪みひどいとか、描写がシャープなのは好きだけど合わない場合が残酷すぎるとか(笑)、色々、あるんですが・・・
それでも最初がこのレンズでなかったら、私は写真を撮る事を趣味にしなかったと思うし、街撮りスナップには重量も画角ももってこいなので、これからもきっと使い続けるんじゃないかと思います。
・・・カメラ本体をフルサイズに買い換える、とかさえ、しなければ。
近々、Canon用が出るとのことで、Canonユーザーの方にもオススメ出来るのが、単純に楽しみです♪
Canon EOS kissM用、出ました!
合わせて読みたい
-
-
SIGMA30mm F1.4 DCDN作例・小樽オルゴール堂でF1.4の世界を楽しむ
最近はSONYのSEL1655Gをメインで使っていたので、めっきり使用機会が減った、SIGMAの30mmF1.4DCDN。 しかし何といってもF1.4ですので、久しぶりにF2.0以下の世界を味わいたく ...
続きを見る
-
-
やっぱりすごいSIGMA30mmF1.4DCDN。フルサイズになっても手放せない
カメラがフルサイズになったので、レンズも入れ替えがありました。 アメブロ記事 ↓↓ α7Cになっての、現在の私のレンズ装備 で、↑のリンク記事にある通り、APS-C用であるSIGMA30mmDCDNを ...
続きを見る
コスパはすごーーーーい、良いレンズですよ!
では、今日もここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。