冬の撮影の楽しみのひとつは、こういうきれいな丸い雪の玉の撮影です。撮影方法の基本は簡単なので、まとめました。参考にして頂ければ嬉しいです。
この記事で分かること
- 雪の撮り方の基本
- 必要な気象条件
雪を撮るための基本
カメラの設定
降ってくる雪を、きれいな丸い玉に写すには、基本的に「玉ボケ」と同じ設定にすればOKです。
すなわち・・・
ココがポイント
- 焦点距離;広角より望遠がGood!
- 絞り(F値);開放
- シャッタースピード;高速ぎみ
です。


何度もやってみて分かりましたが、雪の場合、特にシャーッと降ってきている時は、シャッタースピードが低速だと、流れてしまって写りません。
なので、高速ぎみの方がGoodです。

sonyα6400 SEL1655G(73.5mm相当で撮影) F3.5 SS1/160 ISO100
こちらは雪を写すのに適したカメラ設定で撮影したもの。きれいに写っていますね。

sonyα6400 SEL1655G(63mm相当で撮影) F9.0 SS1/320 ISO640
しかし、同じ日の同じ時間に、同じように降っていた雪なのに、ちょっとF値を絞っただけで丸くは写らなくなりました。
こういう場合にはフラッシュを足します。
外付けフラッシュを使う
安物フラッシュでもOK

sonyα6400 SEL1655G(82.5mm相当で撮影) F13 SS1/250 ISO1000
こちらは出来るだけ奥までピントを合わせたかったので、F値は13とかなり絞っていますが、外付けフラッシュで光を足してやると、こうして丸く雪が写ります。

やり方は簡単。カメラの前方の空間にフラッシュを向けて、光らせるだけです。
私は激安ストロボ使っていますが、結構、使えますよ~。(※安物ストロボは、1/250以上の高速シャッターにすると上半分だけが光る・・・とか、本当は起こるはずなので、神経質な方はご遠慮下さい)


フラッシュを使う際の注意点
フラッシュを使う際の注意点は、雪以外の被写体が白っぽく「悪光り」する事があるっていう点です。

撮って出し
赤い矢印部分なんかそうですね。フラッシュの影響で、光ってほしくない部分まで照らされてしまっています。

レタッチ後
レタッチで目立たないようにはしたんですが・・・
これが例えば「人物と雪」を撮った場合だと、人物がフラッシュの影響で品がなく照らされてしまったりすると、ちょっと対処が難しくなります。
なので、その場合はフラッシュ光を弱くしてみるなど、調整してみて下さいね。人物と雪なら、フラッシュに頼れない場合には絞り開放にして、人物にピントを合わせるといいと思います。
必要な気象条件
同じ雪でも小雨のようにシャーッと降ってくる時もあれば、フワフワっとゆっくり降ってくる時もあります。玉ボケにしやすいのは、フワフワ、ゆっくり舞い降りてくる雪です。
理想の玉ボケ雪は、北国に住んでいても、ワンシーズンにそう何回もないです。まず、気温は0℃くらい、風がなく、天気予報での降水雨は1mm/h以上が理想。
ココがポイント
- 気温は0℃くらい(←ここは必ずしもじゃないです)
- 風が無風か、ごく弱い風
- 降水雨は1mm/h以上の降り
↑こうですね。
降水量が0.5mm/h程度だと、F値を絞るとかなり写りづらくなるので、出来れば「カメラに積もる雪がちょっと気になるくらい」が写しやすいです。
ただ、カメラは水濡れはホントは危険ですよね。カメラ用のカッパを使う方もいると思うんですが、私は雪の撮影の時は、カメラを使わない時はバックにすぐしまうようにして、出している間はタオルでマメに拭いています。
・・・私がハンドストラップを使わない人だったら、ミーナさんの「カメラのレインコート」、小型カメラ用だし、このままネックストラップは使えるので、便利だと思うんですけどね~。
男性の方には、こんなの↓↓↓もありました。

・・・チーン。
気象条件が良ければ難しくないので、ぜひ挑戦を

sonyα6400 SEL1655G(82.5mm相当で撮影) F5.0 SS1/320 ISO100
以上、雪を丸く撮る方法について書いて来ましたが、カメラの設定と気象条件と、どっちがものを言うかというと、経験上、私は気象条件だと思っています。
理想のフワフワ雪さえくれば、撮るのはさほど難しくありません。
そんな雪に出会えたら、ぜひ、挑戦してみて下さいね!